ボトックスって何?
シワを治療する方法の一つとして、ボトックス注射というものがあります。
これは、食中毒の原因であると言われているボツリヌス菌から摘出した成分が使用されています。
これは、ボツリヌストキシンという毒素を出し、人間の呼吸筋に悪影響を及ぼして、人間を死なす効果もあるのです。
「こんな危険な成分を注射して大丈夫なの?」と疑問に思う方はいらっしゃるかもしれませんが、シワ治療以外にも多汗症や脳性麻痺による歩行障害の治療にも用いられているので、特に問題はないでしょう。
ただし、全てのシワを改善できるというわけではなく、目尻のシワや眉間のシワといった表情ジワにしか効き目がないということを頭に入れておく必要があります。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違い
ヒアルロン酸注射は、シワの部分にその成分を直接注入して皮膚を盛り上げ、シワを浅くする効果があるのに対して、ボトックス注射は筋肉を弛緩することでシワを改善していきます。
どちらもシワを改善してくれるプチ整形であることには変わりがないのですが、注入する成分や効果が違うと言えるでしょう。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射のどちらが効果が高いのか一概に言うことはできないのですが、ほうれい線や額といった深いシワを改善したいという場合はヒアルロン酸注射、目尻など皮膚が浅い部分にできるシワにはボトックス注射が用いられます。
施術する場所によって効果が異なるので、両方の注射を勧めているクリニックが多くなっております。
ただし、一般的にはボトックス注射の方が効果の持続する期間が短いと言われているので注意が必要です。
どちらの注射が適しているのか自分で把握することはできないので、あらかじめしっかりと専門医の意見を聞くようにしてください。
そうすれば、失敗するリスクをなるべく抑えることができるでしょう。
ボトックス注射の副作用について
ボトックス注射をすることで食中毒になることはないのですが、副作用が引き起こされる可能性はあります。
ほとんどそのような症状が見られない安全な治療であることは間違いないのですが、注射をした部分の筋肉が衰えたり、頭痛や風邪の症状を訴える方がいらっしゃるのです。
ヒアルロン酸注射にしろボトックス注射にしろ、安全な治療方法ではありますが、副作用が引き起こされる可能性はゼロではないので、どのような影響があるのかカウンセリングで医師に尋ねてみてください。